木曽川畔を行く
2013/11/23 Sat. 21:50 | 中央本線 |
変わらないものと変わってきたものとがある
時代の礎 歴史 変革
今日も木曽川は流れを止めない

そろそろ紅葉のピークを迎えようとしていた須原にて12日撮影の画像から・・・
木曽川に沿うように中央本線と国道が並行しています。奥にはまるで要塞のような白い洋館が見えます。この日の木曽川は穏やかな流れで水量も少な目でした。
かつて木曽川は木曽の材木を尾張方面へ輸送する手段として利用されていました。おそらく筏流しに従事する人々がたくさんいて野尻や上松などは宿場を往来する人々とは別に地元のいなせな男たちで賑わいを見せていたのでしょうか。
明治になって中央本線が伸長され材木の輸送は川から鉄道へと変遷します。近代化を急ぐ政府の方針に電力需要が高まり木曽川など大きな河川は水力発電所が建設されるようになり川は堰き止められかつての筏流しによる材木の輸送は完全に終焉を迎えるのです・・・・。
画像奥に見える白い建物は桃山発電所です。大正時代に建設された洒落た洋館風建物ですが新造当時は木曽の人々の目にどのように映ったのでしょうか。これほどモダンで斬新な建物は衝撃的だったのかもしれませんね。ラジオもテレビもない時代ですが、この建物を見ただけで未来が大きく変わろうとしているのだ!という実感があったのではないでしょうか。意匠にこだわったお洒落な発電所(それもほとんどが現役)が点在している木曽川流域、そのひとつひとつを見てみると今日この国の近代化黎明の歴史に触れる思いです。
それから100年近く経つ今日、時代はさらに変わり鉄道も輸送の形を大きく変え今や材木を運ぶこともなくなった中央本線。そしてその脇には整備された国道19号線を大型トラックが昼夜を問わず駆けぬけています。
唯一変わらないのは・・・あの洒落た洋館の中で水車がまわり続けている・・ということ。
そんなこと思いながら撮影した一枚です。
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コメント
ごはちまるさん おばんです。
中央西線・凸凹珍道中より、先ほど無事に帰還いたしました。
その節は撮影のアドバイス、ありがとうございました。
ですが、未熟な自分、折角いただいたアドバイス、生かし切れなくて。
まあ、何だか微妙な結果になっちゃいました(汗)
やはり木曽路は難しい!
これに尽きます。(単に自分に腕がないだけなのですが~)
しかし、またリベンジに行く動機づけにはなりました。
もっと研究しなくっちゃ~。
そうそう、実は釜戸へもお邪魔しちゃいました。
ロケーションは素晴らしいですね。
でも、クルマを置く場所とか、難しい・・・・・・・。ですね。
あの様な場所が身近にある環境って、羨ましい・・・・。
と、思った次第でありました。
tobinさん こんばんは。
コメントありがとうございます。
釜戸まで来られたのですか!それはそれはお疲れさまでした。結果はまたブログのほう拝見させていただきます。楽しみですねぇ~。
遠い道中でしょうが懲りずにまたお越しくださいませ。お時間が合えばぜひ直接ご挨拶したいと思っております。
こんばんは。
いつも拝見し、楽しませて頂いております。
また今回も見事に木曽の秋を表現されており感服です。
小生、なかなか撮影に出かけられないので最近は
ごはちまるさんが2012/10/30にアップされた「2012年鳥居峠秋景色」の画像を油絵で模写して楽しんでいます。
kawaさん こんばんは。
コメントありがとうございます。
秋と春はできる限り通いたくなる木曽路です。しかし撮影したあとあんな風に撮れば良かった!いやこうだとどんな感じだったろう?・・・などとイメージが湧いたり悔んだりで、すぐ次の日にでも撮り直したい衝動にかられます。そんなことムリなので来年までイメージを温め一年を待つことにします(笑)。
ええ~っ!油絵で・・・ですか!そりゃ光栄ですわ。完成したら見せてくださいよ。
油絵というのは写真とは違った創作の楽しみがあるのでしょうね。作品の数々、見てみたいなぁ~。
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