レンズの誘惑
2018/07/10 Tue. 21:20 | 写真レンズ |
今宵はちょいとレンズのお話しでも・・・。
写真をやっているとさまざまなレンズを使ってみたくなるものです。とりわけ大口径レンズというのはかくも人を惹きつけるものかと常々感じていることです。でも鉄道写真に大口径を活かした撮影機会などそうそうあるのかな?とも思えます。もっとも薄暗い中で少しでも速いシャッター速度で撮りたい場合においては有利かもしれませんが・・・。
そんななかキヤノンユーザーになったらぜひ使ってみたい・・・憧れていたレンズのひとつに85mmF1.2Lがあります。開放F1.2!どこで使うの?ですね(笑)。ネット上の作例を見たり雑誌などの批評を読み返すと「このレンズならではの開放時のとろけるボケ具合」とか「美しい柔らかな表現」とかもう私には悪魔のささやきにしか聞こえない言葉が並びます。試写したわけでもなく想像は勝手に膨らむものでいつしかこのレンズを使って撮影している自分のいろんなシーンを思い浮かべてはニヤニヤしているんです。そんなこんな心温め夢見ていたレンズ。
昨年私はとうとう60歳を迎え定年となり人生のひとつの区切りがありました。そんな記念のタイミングを見計らって思い切ってこのレンズを手に入れたのです。ここまで頑張ってきた自分へのご褒美ですね。

さて大口径85mmというとシグマのF1.4がありますが当初このレンズで撮影された写真を見た時は衝撃的でした。あの切れ味鋭いシャープネスはこれまでのレンズと次元が違うと感じました。鉄道写真に使うならぜったいあのレンズは最高だろうと思います。順光で捉えた時カマの足回りがあれほどの解像度で表現されたら…想像するだけで鳥肌が立ちます。
迷いました・・・が、しかし・・。
最近は海外の新興メーカーからも開放F1.2の85mmが発売されているようですが、それまで長くその座に唯一君臨してきたEF85mmF1.2です。憧れはそう簡単に揺るぎません。
基本設計が古くて・・・承知のことです・・うわさ通りAFスピードの遅さは動きの早いものを追いかけられるんだろうか?というレベルだしMF時のフォーカスリングのスカスカな操作感は、なんじゃこりゃ?!です。そしてその大きさ(シグマのF1.4もビックリするくらい巨体ですが)といえばガラスの塊だし、しかも後玉の面から少しはみ出しているさまはガードもなく交換時にはちょっと慎重にならないとマウントにぶつけてしまいそうです(汗)。逆光にもそんなに強くもありませんから最先端のレンズからしたら見劣りしてしまう点も多々ありそうです。でもいいんです!憧れは永遠なんだから(汗)。基本設計古くても私自身の基本設計も古いんですからちょうどいいんです(笑)。
なんだろう・・この巨大なガラス塊のようなレンズをじいっと見つめていると・・・吸い込まれそうな瞳っていうんでしょうか、魔性の泉のようなレンズです。もうこれだけで買って良かった!と思えてしまいます(笑)。
とはいっても私など素人にちょっと毛が生えた程度のアマチュアゆえけっしてレンズグルメなんかではありません。正直言ってこんなレンズの特長を果たして活かせるもんなのかはなはだ怪しいです。しかも鉄道写真で開放のとろけ具合をどうやったら表現できよう(汗)。だいいち私のカメラ最高速4000分の1秒でして白昼デイライトではF1.2開放でなんか撮れないんです。

EF85mmF1.2LⅡ f2.0 1/4000sec.ISO100 (私のカメラでは天気いいとこれ以上絞りを開けられません)
ということで・・・先日3日に撮影した画像から8088レです。
後追いでの撮影ですからこの際開放付近(といってもF2.0ですが・・)でそばの花をボカしてみました。イメージはメルヘンチックに!・・でしたが、やっぱり鉄道では、そのらしさがなかなか出せそうにありませんね。なんちゅうか宝の持ち腐れ?
いつかまだ見ぬ孫でもできたらお花畑にでも連れてって、その時には本領発揮した写真が撮れますよう願っております。えっ!鉄?・・・む、無理かも(汗)。
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