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RAILWAY浪漫 ロクヨンcafe

鉄道写真がメインです。過去から最近撮影したものまで、気ままに 思いついたままに綴ってまいります。

急行「きたぐに」 

春の嵐が吹き荒れています。梅やほころび始めた桜の花は大丈夫でしょうか。こんな天気では撮影もムリと判断して本日はおとなしく自宅待機でした。



先月のダイヤ改正ではやっぱりブルートレイン「日本海」が大きな話題となりました。本当は私も撮影に行きたかったんですけどね。それより私としては定期運用を終えた急行「きたぐに」のほうに胸にグッと来るものがありました。

りっぱな急行列車だぁ~。
平成の時代にこんな立派な編成の急行列車が存続し続けていたのですね。


「きたぐに」の思い出
羽越線の電化完成が迫っていた1973年春、私は友人とふたり急行乗継ぎで羽越線遠征を敢行しました。夕方名古屋を発つ「兼六」で金沢へ。次に「北陸」に乗り換え長岡まで、長岡からは臨時の「鳥海51号」で・・・たしか温海温泉まで行った記憶です。今思うと無茶したなあ・・という無謀な急行乗継ぎ計画でしたが道中は楽しかったです。特に「鳥海51号」は新津からD51が牽引したからたまりません。少しでも蒸気機関車の鼓動を感じたいという思いから機関車次位の一番先頭車両に移動して一番機関車に近い座席を陣取りました。夜中でしたから外の景色は何も見えませんが時おり機関車まわりがパッと明るくなるのが分かります。機関助士が投炭する際バタフライが開いて焚口の炎の明かりがもれキャブ周りが照らしだされるんですね。私にとって現役蒸機牽引の列車に乗ったのは結局このときが最後となりました。

そんな大興奮の道中ですからろくに寝られなかったわけですが、加えてその日は冷たい雨がシトシト降る最悪の天気、体力の消耗は激しかったはず。
温海温泉から朝一番の各駅停車に乗って三瀬という駅に降り立ったのですがなぜここを選んだのかよく覚えていません。天気が悪かったので海沿いを避けた記憶はあります。今と違って情報が少なくて雑誌やなんかに載っている写真を頼りに地図で場所確認してあとはぶっつけ本番でしたからなかなか思うようにいきません。ましてや若さにまかせての無謀な計画と悪天候、ほとほと疲れて結果は惨敗でした。
雨の三瀬にて・・・トホホ
雨の三瀬での一場面・・・ナメクジに会えたことが収穫・・かなぁ?  D5163〔新〕と82系「白鳥」

なにより天気の味方がなかったのが一番つらいとこでしたね。雨に打たれ三瀬付近をウロウロしたのち夕方余目まで行って帰路につくのですがそのころ雨は止み私たちは恨めしく天を仰ぐのみでした。せっかくここまで来たのに満足な結果が得られず、そんな失意の中、私たちが余目から乗った列車が急行「きたぐに」だったというわけです。

当時の「きたぐに」は編成長15両くらいあって食堂車もついていました。寝台車に乗れたらよかったのですがほぼ満員の自由席車両によたよたと乗り込み、それでも何とか座ることができたのは幸いでした。あの時、混みあった車内から見た日本海に沈む美しい夕日は生涯忘れることができません。そしてその年の11月におこったあの痛ましい事故のことも・・・。

もうひとつ忘れられない記憶・・・
その年の11月、「きたぐに」は北陸トンネル内で火災事故をおこしてしまうのです。焼けただれた車両がトンネルから引き出される映像や顔を真っ黒にして息絶え絶えに救出された乗客たちの表情は中学生だった当時の私にはあまりにも衝撃的でした。火元は食堂車でした。その後食堂車は衰退の一途をたどるのですが、合理化などの理由のほかにこの事故がそのきっかけになったことは容易に想像できます。

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